脇汗には2種類のタイプがある

かいてもかいてもとまらない脇の汗。
その汗はさらさらですか?それともベトベトしていますか?

実は脇汗を出している汗腺には2種類(エクリン腺とアポクリン腺)あって、それぞれ異なる性質を持っています。

エクリン腺の汗

エクリン腺は人間のほぼ全身に分布している汗腺です。人間が出す汗の大半はここから分泌されていて、体の体温を調節する機能を持っています。暑い場所にいる時、激しい運動をしたときに汗をかくのは上昇した体温を下げるためにエクリン腺から汗を分泌しています。

ここから分泌される汗は無味無臭でサラサラしています。
エクリン腺から分泌される汗のほとんどは水でわずかに塩分を含んでいるだけです。
夏の暑い時や激しい運動をした後にTシャツに塩が吹いたような跡がつくのはこのためです。

アポクリン腺の汗

アポクリン腺は体の限られた部分にあり、とりわけ脇の下に集中しています。
エクリン腺は体温調節のために汗を分泌する役割をしていましたが、
アポクリン腺は興奮した時にフェロモンを出すのが本来の役割です。
アポクリン腺から出る汗は白く濁っていてべたべたとしています。

脇汗やワキガで悩んでいると信じられませんが、
欧米では適度な脇臭は異性をひきつけるための匂いとして未だに認識されているとききます。

たか

もちろん、現代の日本ではそんなことは全くありませんね!

汗をかく原因

脇汗にはエクリン腺とアポクリン腺から出る汗の2種類があることを書きましたが、
それでは脇の多汗症を引き起こすのはどちらでしょうか?

実は脇の下はエクリン腺、アポクリン腺どちらも存在している特殊な場所で、
どちらの汗腺からも大量の汗が分泌されてしまっていることもあります。

どんな時に脇に汗をかきやすいかで3つに分類することができます。

温熱性発汗

普段の生活で自然にかく汗は温熱性発汗と呼ばれ、
体温が上昇した時にそれを適正に保つ役割をしています。

例えば、暑い場所に行った時、激しい運動をしている時、お風呂やサウナに入った時・・・
こういう場合にかく汗は全て温熱性発汗で、体温を調節するためにかく汗です。

ですので涼しい場所に移動したり、お風呂から出てしばらくすれば自然と汗は治まります。
汗をかく場所も全身であることが多いです。

体温を保つために汗をかいているのでこれは正常な身体機能です。

精神性発汗

一方で、緊張や不安などの精神的な刺激によってかく汗は精神性発汗と呼ばれています。
これが多汗症です。

「体温の調節とは関係がない」ことが特徴で、
例えば夏でも冬でも季節に関係なく汗をかいたり、涼しいオフィスにいるのに大量の汗をかいてしまったりします。

温熱性発汗が全身から汗をかくのに対して精神性発汗は特定の場所から大量に汗をかくことが多いです。

てのひら
足の裏
脇の下

などです。

汗をかきたくないような場面でも意識とは関係なく汗をかいてしまうので、

脇の汗が気になって仕事に集中できない
脇の汗が気になって学業に集中できない
汗染みが心配で色の薄い服が着られない・・・白や黒ばかりになる
など汗に悩んでしまいます。

味覚性発汗

辛いものを食べた時などに鼻や顔などにかく汗です。
味覚の刺激によって反射的に起こるので、普通は食べ終わってしばらくすれば汗もひきます。